永遠片想い〜偽り女子の恋物語〜
「悪かったよ。何もしないから話してみ?」


あたしが怖がってるとわかったら
ぱっと手を離してくれた。


三澤くんってもしかして
優しいかも。


この時初めてそう思ったの。


そしてあたしはなぜ泣いているのかを
話し始めた。


「敦に……見られちゃったの。
少しだけどすっぴんを。」


「え⁉︎」


三澤くんはびっくりして
目を丸くした。


「後ね、あたしが敦に冷たくしたら
計算なのかって言われちゃって……」



今まで幾度となくアピールしてきた



その度に冷たい、氷みたいな台詞を吐かれてきた。



あたしがいないと安心する。



あたしが休みだと嬉しい。



絶対そう思った日が
あるはずだった。



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