永遠片想い〜偽り女子の恋物語〜
「なー、小梅。」


三澤くんが話しかけてきたけど
あたしは上も向かずに
泣きじゃくっていた。



「顔、落としてきた方がいいんじゃない?」


「………」


てっきり優しい言葉を
かけてくれる。そう思っていたのに。


「洗えばいーんでしょ?」


無神経な三澤くんにイラつきながら側にあった水道で顔を洗う……って……


「わぁぁぁ!」

「なにすんだよ!」


お気に入りのウサギのハンカチを
三澤くんに投げつけた。


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