永遠片想い〜偽り女子の恋物語〜
「いや。同じ学校じゃない。」


え?
ってことはどこで好きになったのかな


「えっ!名前は⁉︎」

「お前に関係ねーだろ。」


興味津々の友達に少しうっとしいような顔をした敦。


「わかったよ。名前言わなくてもいいからどんな子なんだ?付き合ってんの?」


敦の顔が赤くなる。
その様子を見て本当に
恋してるんだと感じた。


「見てると癒されるんだよね。
素直で、優しくて、ちょっとおせっかいで……顔見たら元気になれる。」


そして笑った。


ああ。ほんとに好きなんだ
完全にあたしの失恋。


しかもあたしとは正反対な子。


なんでこんなに頑張っているのに
報われないのだろう。


なんであたしじゃなくてあの子なの?


ずるいよ……


< 122 / 298 >

この作品をシェア

pagetop