永遠片想い〜偽り女子の恋物語〜
「小梅……」


薫がぽつりと寂しそうな
顔で呟いた。


「薫。ごめん。今日はパスしてもいいかな?具合悪くなっちゃった。」


「小梅⁉︎」


あたしは駆け出した。


その場にいられなかった。


笑っていられる自信がなかった。


家に帰ると枕に顔を埋めて泣いた


「ふぇっ……うぇぇ……」


片思いが1番楽しい。


そんなこと言ったのは誰?


全然そんなことない。
片思いって辛い。


こんなに辛いなら恋なんてしたくない


その日、ご飯も食べずに眠りについた


明日からあたし、笑えるの?

次の日。学校に行く気なんて全くなかった。


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