永遠片想い〜偽り女子の恋物語〜
ではなく絶賛片思い中の女……


「紗江子……」


風邪で寝込んでいたせいかパジャマ姿。赤いひざ掛けを肩の上に羽織ってる姿がまた愛らしい。


ダメだ。
思い出しちまう……


「わっ!」


すごい力で紗江子の腕を引いて強く抱きしめる。


力強いけど震えた腕で……


「敦くん⁉︎」


「ごめん。何も言わないで?
しばらく抱きしめさせて。」


まるで今のシチュエーションが
母さんに似てたから。

ただそれだけなのに……


紗江子を抱きしめていた


< 132 / 298 >

この作品をシェア

pagetop