永遠片想い〜偽り女子の恋物語〜
「紗江子、あのさ。」


「ん?」


落ち着いた後、俺達2人は
少し遅めの夕食を食べている。



夕食を食べながら不意に紗江子に問いただした。



「好きな奴いる?」


かたん……


「なんだよ。」


質問したら急にピンク色の箸を
お茶碗の上に落とした紗江子。


「あっ……いやっ……なんでもないっ。びっくりしただけだよ⁉︎」


顔を真っ赤にして明らかな動揺。


かわいーな。


そして……


「いるよ。」


と、答えた。


マジかよ……


「誰?」


がたっと立ち上がって紗江子をじっと真剣な表情で見つめる。


「そ……れは……」


< 135 / 298 >

この作品をシェア

pagetop