永遠片想い〜偽り女子の恋物語〜
「俺達付き合ってまーす♪」

「はぁ⁉︎」


へらっと殴りたくなるような笑顔で笑って左腕で紗江子の肩を抱き、右手でピースをする三澤。


ちなみに声を発したのは
俺ではなく紗江子。


俺は三澤がこう言うのは予想していたから別に驚かない。


だが、頭をハンマーで殴られたみたいなショックだった。


さっき言っていた紗江子の好きな奴
それは三澤だった。


「敦!違うのっ。」


また呼び捨てになってるよ。


ってか、何を慌てているんだろう。


別に怒りゃしねーよ。


がたっ


椅子から立ち上がり、紗江子の頭を優しく撫でる。


「アホ。怒んねーよ。よかったじゃん。幸せになれよ?」


優しい声色。
優しい顔で言ったのに……


「えっ?」


なんで泣いてんの?


「紗江子!」


「小梅!」


途端に家を飛び出して行った紗江子。

同時に俺と三澤の声が響いた。


って、今……


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