永遠片想い〜偽り女子の恋物語〜
「心配だったのよ。あなた達のことが。だから途中で取りやめてきたわ。」


旅行は1年できるのに……
あたし達のために。


あたしは顔を覆った。


「どうしたのよ。」


お母さんが心配そうに言う。


「なんで?あたし達なら大丈夫なのに。」


両手を顔から外さないのは
泣いているのがバレないように。


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