永遠片想い〜偽り女子の恋物語〜
「いえ。さっき親父からメールきて明日帰ってくるって言うので。」


敦……


嘘だ。
敦、嘘ついてる。


「そう。残念だわ。もっと一緒にいたかったのに。」


「ああ。敦くんは家族同然だったのにな。」


残念そうに眉を下げるお母さんとお父さん。


敦は立ち上がると静かにこう言った


「ほんとにそう思ってるんですか?
俺は赤の他人なのに」


バタン。


閉まっていくドア。
あたしの中で何かが壊れた


なんで……


なんでそんなこと言うのよ。


敦はあたしの大事な家族だよ。


「ばかっ………」



あたしは涙が止まらなかった。



バカみたい。



ほんとは寂しくてたまらないくせに。


敦の気持ち……
痛いほどわかるよ?


昨日、抱きしめられた腕震えてたもん



あたしぜんぜん家族になれてないじゃん。








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