永遠片想い〜偽り女子の恋物語〜

敦を出て行くまで追い込んだのは
きっとあたしだ。


「そっか……でもこれでよかったんだよ。」



あたしを優しく抱きしめながら
優しい声色を使って言う。



「もし小梅がすっぴんのまま波木くんと付き合ったら騙してるみたいだったしさ。やっぱり騙すのは良くないことだしさ。」


「うん。……そうだね………」


もしも言える時が来たら言おう。


「紗江子はあたし。」って。


てゆーか、同居する時
言えばよかったのにね。


そうしたらこんな罪悪感を
感じたまま同居なんてしなくて
すんだのに。


「薫。」


「ん？」


あたしはある決心をした。


「あたし、告白する。」


この気持ちをなかったことになんてできない、


だから気持ちを伝える。


紗江子ではなく、須田小梅として……