永遠片想い〜偽り女子の恋物語〜
その不器用すぎるメッセージに
気を取られていたら後ろから
低い声。


「敦…」


泣きそうになるのを堪えながら
振り返る。


「これ…敦だよね?」


そう言って紙を見せるあたし。


「うん……」


ふいっと目を逸らしながら
席に着く敦。


いつもだったらずきんっと胸が痛い


だけど今日の敦の冷たさは
何だか胸がきゅんとなるものだった


不器用すぎるその姿に……


「俺、謝らないから。」


またあたしと目が合わない。


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