永遠片想い〜偽り女子の恋物語〜
「入学式の次の日、あたしのシャーペン拾ってくれたでしょ?
その時の顔がすごくよかった。」


「それだけ?」



「うん。それだけ。」



「なんだよ。それ。」



なーんて…


「嘘。」


「えっ!」


確かにそれは一目惚れというやつだ。


だけど…


「敦見てて思ったの。
あたしがアプローチした日すごく冷たい返事が返ってきたからもうアプローチやめようと思った。


だけど…敦は知れば知るほど
優しい人ってわかったんだ。」


「俺がか?」


自分を指差す敦に静かに頷くあたし。


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