永遠片想い〜偽り女子の恋物語〜
「なにって……あんた達がやったことをしただけだけど?」


あたしはバカにしたような
笑いを浮かべながら言う。


「なっ…」


あたしが水をかけた相手は
言い返す言葉が見つからず
悔しそうに下唇を噛んでいる。


『行こっ』


バタバタあたしと敦から逃げるように教室を後にした彼女達。


あたしは直ぐさま水を
被ってしまった彼女にこえをかけた。


『大丈夫?』


『うん。ありがとう。』


濡れた髪がポタポタ床に落ちていて
見てるだけでかわいそう。


< 171 / 298 >

この作品をシェア

pagetop