永遠片想い〜偽り女子の恋物語〜
強制的に家の中に入ってしまったあたし。


もう学校はサボり決定だ。


「菅田?」


「えっ⁉︎」


まさか、ここは……


ベッドで寝ていた人物がゆっくりと体を起こしてあたしを見ている。


「んじゃ、俺帰るからしっかり看病してもらえよ。」


もうすっかりいつもの調子に戻った三澤くんは笑顔で手を振りその場を後にしようとしている。


「ちょっと‼︎」


がしっと三澤くんの腕を掴んだ。


「何?」


「何じゃないよ!どういうつもり⁉︎」


訳がわからずパニックになる。


「まあまあ。じゃあねー。」


「三澤くん!」


質問には答えずヘラヘラして帰ってしまった。


あたしの声なんて無視して。


なんで……
なんで……


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