永遠片想い〜偽り女子の恋物語〜
「ふ、え……あたし…敦に嫌われちゃった……」


「小梅…」


あたしの涙でぐちゃぐちゃに
なったすっぴんを見て理由も聞かずとも、わかってしまった三澤くん。


「よし、よし。よく頑張った。
偉いぞー。小梅。」


「う……うわぁぁ……ん……」


小さな子供をあやすみたいにあたしの頭を撫でてくれる三澤くんに、涙は止まらなくてあたしは泣き叫んだ。


嫌われちゃった……


もう目も合わない。
口も聞いてもらえないよ……


そして思った通り…あたしと敦は全く目も合わなくなり、口も聞いてもらえなくなった。


あれから1年が過ぎてあたしは2年生になった。


敦とは……ろくに口も聞かないままだ

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