永遠片想い〜偽り女子の恋物語〜
*失恋・チョコレート*
カシャ、カシャ


鍋に入ったチョコレートを
かき混ぜている。


「薫、誰に渡すの?」


「三澤くん。」


「えっ⁉︎」


あれからさらに季節は過ぎ…
2月になっていた。


やはり2月は女の子にとって勝負の月


バレンタインデー。


クレアモールでも女の人が声を響かせながらチョコレートを売っているのが目撃される。


そして……会話はやっぱり「誰に渡すの」って……今、三澤くんって言った?


「薫、三澤くんのこと好きなの?」


「違うよ!あたしとあいつは幼なじみだから。」


あー…だから薫のこと名前で…


「薫はなんで名前で呼ばないの?」

「昔から苗字で呼んでるから。」


いいな。あたしと敦も幼なじみだったら仲良くできたかな?


「ってか、あたしのことよりさ。
あんたはどうなの?波木くんにチョコレート渡さないの?」


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