永遠片想い〜偽り女子の恋物語〜
「あたし、失恋してるんだってば。
それに……」


嫌われちゃった……
あたしと紗江子が同一人物と言うことを話したから。


あたしがあの時、涙を流したのはもう隠しきれなかったから。


もう嘘をつきたくなかった。


「小梅、チョコくらい渡してもいいんじゃない?」

「えっ?」

あたしは咄嗟に下を向いていた顔を上にあげた。


「別にバレンタインなんだからさ。
渡すくらい。ねっ?」


ぽんっとあたしの肩に手が置かれる


「でも…迷惑じゃないかなぁ?」


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