永遠片想い〜偽り女子の恋物語〜
「あんたいつからそんなにネガティブになったのよ!」


いつからだろう。
多分、紗江子になった日から?


「前の小梅は嫌われても、暴言吐かれても気にしないでアプローチしてたじゃない。いつもあたしすごいなって思ったよ?」


「薫……」


そうだ……
あの時のあたしは毎日何言われても敦に話しかけていたっけ。


「悪口言われるってわかってるのにさ……だからチョコ渡すくらいなんともないでしょ?」


あたしは涙を溜めて頷いた。


「あたし……チョコ、渡す……」

「もーっ!泣くな!小梅!」


あたしを抱きしめてくれる薫。
薫に何回助けられたかな。


薫だけじゃない。


三澤くんも……


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