永遠片想い〜偽り女子の恋物語〜
だけど-------


「あたし、甘えたくないから。」


ぐいっと三澤くんの胸板を押した。


「敦に振られたからって三澤くんと付き合うのは甘えだから。」


「やっぱお前、一途だな。やばい。ますます好きになった。」


「こら、離せー!」


ぎゅうーっとまたあたしを抱きしめる三澤くんに笑いながら言ってみる。


「あ、チョコ作ってきたけど食べる?」


チョコという単語に三澤くんは咄嗟にあたしから体を離す。

「用意してくれたの⁉︎」

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