永遠片想い〜偽り女子の恋物語〜
「ごめん……敦のチョコはあたしが自分で食べたい……」


この恋にさよならするために……
頑張ったね、あたしって自分自身に言い聞かせるために……自分で食べたいの……


「ん。わかった。」


ぽんっと大きな手を置かれる。


「三澤くん……」

「ん?」

「ありがとね。」


最後に笑った。
三澤くんがいなかったらあたしはきっと今も笑えなかった。


最後まで三澤くんは優しい。


そしてまた思った。
三澤くんを好きになれたらよかったのに……


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