永遠片想い〜偽り女子の恋物語〜
敦の机の上にだしたあたしが作ったチョコレート。


あたし、渡していいのかな。
こんな気持ちで……


あたしには今、醜い感情がある。


敦に思われていてずるいといった歪んだ気持ち。


「ふ、」


水滴が箱の上に落ちる。


ダメだ……渡せない……


渡したところで敦に振り向いてもらえるわけもなし。


それにあたしは敦に嫌われている。


こんな気持ちじゃ渡せないよ……


いつの間にか……


泣きながら眠りについていた……
大好きな人の席で……


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