永遠片想い〜偽り女子の恋物語〜



「小梅、ほんとにいいの?」


「えっ。なにが?」


放課後、薫に心配そうに聞かれる。
なにが……あたしはその答えはわかっていた。


でもわざとはぐらかした。

「波木くんに告白しなくても後悔しない?」

「うん。時間がたってから言うことにするよ。」


どっちにしろあたしは失恋する運命なのだから。


でも前までのあたしとはどこか違う。


雰囲気が明るくなったってよく言われるし、何より化粧をしないで髪もツインテールではなくおろすようになった


すっぴんにしたせいかブスだなーってみんながあたしをちら見しているのがわかる。


「ねー、小梅。あんた最近可愛くなったね」

「えっ!どこが?」


やっぱりすっぴんのあたしが可愛くなったと言われるのはおかしい。

自信ないし。


「どこがって……みんなちらちら小梅のこと見てるの気づかない?」


やだ。薫。誤解してるよ


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