永遠片想い〜偽り女子の恋物語〜
「それってあたしじゃないよ。」

「は?」

敦はあたしの言った意味がわからなくて目を見開く。


「何言ってんだよ。菅田のことだよ。」

違う。


結局みているのは「小梅」じゃなくて「紗江子」

「だったら聞くけど、敦はあたしのどこを好きになったの?」

「それは……初めはおかしな奴だと思ったけど素直で優しいとことか、俺お前と同居して変われた気がした。」

「それ、全部紗江子じゃん!」


あたしじゃない……


「あたしが演技した紗江子のこと好きになってるよ……」


「じゃあ……家族になるって言ったのも芝居だったのかよ‼︎」


敦の声が静かな保健室に響く


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