永遠片想い〜偽り女子の恋物語〜
「菅田、振られるってわかってたのに気持ちぶつけてくれたじゃん?
でも俺は気持ちに答えることができなくて……その時見せてくれた菅田の笑顔が可愛くて……無理して笑ってる感じが誰かに似てるって思った。」


「………」


「最初、お前のことうざいって思ってたけど今は菅田のこと目で追っちまう……」


敦-------


「でもね、あたし……敦のこと騙してた。嫌われたくないから紗江子を演じ続けて……それに思っちゃったの。
敦が好きになった子はずるいって。」


泣き続けるあたしを優しく撫でてくれる敦。


やっぱり好きと感じた。


「それなら俺だってそうだよ。
紗江子が好きなはずなのにいつの間にか菅田のこと好きになってるし最低だな。俺って。
俺だって三澤のことずりぃって思ってたもん。なんでお前が菅田の傍にいんだよって。」



焼きもち焼いてくれてたんだ……


「俺、見てるの菅田だけ。
つーか……

小梅しか見えない。」


「っ!今、小梅って……」


いきなりの名前呼びに動揺を隠せない


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