永遠片想い〜偽り女子の恋物語〜
「あんだよ。三澤に呼ばれてた時は嬉しそうにしてたくせに。」


赤くなるあたしにふてくされた表情の敦。


「嬉しそうって……」


あたしは笑う。
やっと叶った初恋。


嬉しくて
嬉しくて…


「何泣いてんの?」


「泣いてないよ!ばかっ!」


ポロポロ嬉し泣きをするあたしを見て優しく笑う敦。


「ふっ。泣き虫。」


優しくあたしの涙を指で救ってくれた


「さっきあたしになんて言った?」

「は?」

「敦が好きなのは誰?」


敦の好きな人が知りたくて聞いてみる。同じ結果を確認するみたいに。


「何回も言わせんな。小梅だよ。」

「もう1回。好きって言って?」

「好き。」


次の瞬間、唇にキスを落とされた。


冷たくて温かいあなたが一生好き。


もう迷わないよ。あたし。


だから敦……あたしのこともう
泣かせないで。


離さないで。



< 241 / 298 >

この作品をシェア

pagetop