永遠片想い〜偽り女子の恋物語〜
あたし……あたしは-------


「好きだよっ………ってゆーか、1年の時から敦しか見えてない‼︎」


「おまっ……」


2人に認めてもらうのに必死であたしは恥ずかしいことを言ってることに気づいていない。


敦に目線をやると真っ赤だった。


「お母さん、あたしね……ずっと「紗江子」っていう架空の人物を作り出してたの。と言ってもすっぴんになるだけなんだけどね……

あたし、敦に嫌われてたから家ではずっとすっぴんでいて学校も1人で行ってたの。
片想いはつらかったけど、今ようやく1つになれて幸せなの!
だから交際を認めて……」


あたしの恋はいつも消えそうだった。


三澤くんや薫がいなかったらきっと
あきらめていたと思う。


辛かった片想いがやっと叶った。
だから……


「バカだなぁ……相手が敦くんなら
反対する理由なんてないだろう。」


お父さんの言葉にあたしは顔をあげた


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