永遠片想い〜偽り女子の恋物語〜
ケーキを食った後、薫を家まで送った


「ありがと。三澤くん。」


そう言って家のドアに入ろうとした薫の腕を掴む。


「な、なにっ⁉︎」


普段、クールな薫が驚いて目を見開いている。


やべぇ……そそる……


「ありがとな。」


「なにがよ。」


またすぐ強がる。
俺はわかってしまったんだ。


「お前、今日わざと誘っただろ?
俺のこと。」


「違うわよ!あたしは……」


バカだな。
強がったってもうばれてんのに。


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