妄想列車は大暴走!!【短編】
相変わらず学校でのまりあは、フローラル坂本のところに来ていた。

だけどラインするようになっても、俺の妄想癖を知っているせいなのか、教室で話しかけられることはない。


「聖人、それは違うだろ。お前、全身から話しかけるなオーラが出てんだよ。ずっと窓の外なんか眺めやがって。まりあとは順調なのか?」

「まあな。ラインはしてるよ」


窓の外を眺めていないと、ついついまりあの方を見てしまう。

まりあを見ちゃうとさ、ほらあれだよ。乳首が見えてきちゃう気がするんだよ。


まあそこまで、ユウヤに話す必要はないんだけど。


だけど本当にラインは順調だ。余計なことを考えないで済むから、落ち着いたやりとりができる。

初めは緊張したけど、最近はそれにも慣れてきていた。

< 19 / 29 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop