妄想列車は大暴走!!【短編】
「そろそろ話しかけてみたら?お前もまさかラインだけで終わらせようとはしてないだろ」


実は、それも考えてなくはないんだよな。


もちろん近くでまりあの顔を見たら、いつもの妄想は止まらなくなると思う。

だけどそのことを知っているまりあは、きっと受け入れてくれる気がするんだ。


なんだったら、そのまま俺の妄想に任せて彼女を押し倒してみちゃったりして……?


『聖人くん。私、この時をずっと待っていたの。もう我慢ができないわ』

『わかっていたよ、ハニー。君は最初からこうなることを望んでいたんだね』


……いやいやいや。付き合っているわけでもないのに、それはさすがにまずいよな。


ていうか、どの口がハニーなんて言ってんだよ。自分のキャラ考えろよ。

< 20 / 29 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop