妄想列車は大暴走!!【短編】
ちなみに豚母トシエから生まれているはずなのに、俺の顔はそこそこ整っている方だと思う。

最近こそ女子とは話さなくなったけど、小学校の頃のバレンタインには、結構チョコレートとかもらったりもしていたんだ。


まあ今は今で、このクールな性格が女子にウケているって親友のユウヤは言っていたんだけど。

ユウヤとは小学校からの親友で、俺の元々の性格や、この妄想癖についても、ある程度は理解してくれている。


もっとも高校生男子なんだから、妄想することなんて当たり前だと思うだろ?


だけど、俺の場合は極端なんだ。

目の前に女子がいると妄想が繰り広げられるところまでは、多分他の男子と一緒。


俺の場合、ある程度妄想が進むと、現実と妄想の境目がわからなくなってしまうんだ。

ふと我に返り、今とんでもないこと考えてたと思うと、途端に恥ずかしくなってしまう。


みるみる顔が真っ赤になっていくのが自分でもわかってしまうんだ。もうそっから先は、テンパっちゃってしょうがないよね。


女子の前に立つのは一分が限界ってとこ。だからあまり女子とは話さないようにしている。

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