警察少女と暴走族
首を閉めてる手を思いっきり噛んだ。口の中が血の味して不味くなる位。
相手の手が怯んだときに抜け出して袖を掴む。
バン
完璧に決まった背負い投げ。まぁ、護身術の一つ。みんなが間抜けな顔をしている間に逃げるように蛇口にダッシュして口をすすぐ。あと、首を擦りながら洗う。赤くなっていても止めずにはいられなかった。
「おい。 それ以上は止めとけ。」
海斗が声をかける。私が手を止めた時には手遅れで、今さらその痛みに気づいた。
「今日は助けてくれてありがとう。圭一、おしゃべり楽しかった。」
私はそれだけ言ってこの場から去ろうとした。
「おい、待てって!!」