警察少女と暴走族
「相変わらずキモイ顔してるな。」
横から聞こえた声。その言葉に条件反射で自分の世界から戻ってくる。
「うっせぇ。一哉がイケメン過ぎるのがいけないんだ!」
いつもとは違うことを言ってみる。そして半分はヤケクソ。
「柊、夏樹ついにイカレちまったか?」
「ん? いつも通りなんじゃない?」
ゆるーく返す柊。
「はぁ、お前に聞いた俺が間違ってた。」
「あ、そうなの? 残念だね。」
普通の人に言われるとウザイ言葉だが、どうも柊だとその気になれない。