警察少女と暴走族




奏side











ガチャ












屋上にいた全員が俺に目線を向ける。まさか俺が戻ってくるなんて思ってなかっただろう。あいつらが待ってたのは夏樹だろうな。












「奏、夏樹は?」











柊が聞く。本当なら今頃あいつがここにいたはずなのに、俺が色々無駄なこと言っちゃったからな・・・











「あぁ。今日は帰るってさ。色々と頭の中が混乱してるらしい。」











「そっか。」










なんの疑いもなく受け入れた柊。まぁ、嘘ではないけど、ちょっと位は疑えよって思う程素直。









「で、奏だけわざわざここに戻ってきたってことじゃねぇんだろ?」












やっぱり氷神の総長さんは感が鋭いよな。本当に敵には回したくないやつだ。












「お前ら、氷神に夏樹を助けてやって欲しい。」















「なっちゃんを?」













「夏樹チャン、何か俺らと同じように闇を抱えてるよね。それも冬樹さん絡みで。」






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