花泥棒
男「いや、乱暴なのあなたやからねっ」

女「雑な。。」

男「雑じゃない!…ちょっと乱暴しないでもらえます?うちの花たちに」

女「お宅んとこの花たちなんですか?」

男「だから、さっきからそう言ってんじゃないの。」

女「お宅んちの花壇にお宅んちの花が植わってる。」

男「そりゃそうでしょう。」

女「普通だ。」

男「普通ですよ。普通好きですからね。意識して普通を求めてんだこっちゃ。
 
てか、あんた、さっきから全然動揺しないなぁ、どうなっちゃってんだ」

女「童謡を歌えばいいの」

男「いやその童謡じゃないよ、どの流れだよ!」

女「ゆうやーけ、こやけえの、あかとーんぼー」

男「いや歌わなくていぃですよ。近所に変に思われるぞ」

女「追われーて、逃げたーのは、いつのー日ぃーかー」

男「いやだからね」

女「5月12日」

男「いや日にち覚えとるんかぃ」
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