東の空の金星
1時間近く歩いて由比ヶ浜に出ると、

海岸沿いにお店が並んでいるので

広いハンバーガーショップに入って安いコーヒーを買って温まる。


これからどうしようか?

あの家に住まなければ、大和さんと顔を合わせるのは朝だけで…

三島先生が引っ越した後にあそこに住めば、

上手く大和さんから離れられたのに…とため息が出た。



離れたら、好きじゃなくなるかな?

他に好きな人が出来るだろうか?


グルグル考えてもよくわからない。



混んだハンバーガーショップはコーヒーを飲んでいるだけでは

かなり居づらい。


私は体が温まったので、また、海を眺めることにした。

夕暮れ時になってくる。


暗くなったら、三島先生に電話をしよう。と決めて

砂浜ににつながる階段に座って

夕焼けに染まる海を眺める。
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