東の空の金星
翌日、遅い時間に一緒に起きだして、

のんびり食事を摂る。

隣に座る大和さんは時折私の頬に触ったり、
頭にキスをしたりして満足げな様子だ。

私はなんだか照れ臭くて、つい、顔をしかめてしまうけど、
大和さんは気にする様子はない。

恋人になると、結構甘い雰囲気になる人みたいだ。

食器を洗う私の後ろからギュウと抱きしめて

「好きだよ。シマ。」とか言うので、食器を落としそうになってしまう。

「食器を片付けてるんだから邪魔しないでください。」と言うと、

「片付けないとだめなのか?」と私の顔を見る。

私は顔が赤くしながら、

「ダメです。」と言ったけど、

「待てないな。」と私を振り向かせくちづけをしてくる。

私がおとなしくくちづけを受けていると、

「ベッドに戻ろうかな。」と呟いて、私の身体を抱き上げる。

人生初のお姫様だっこ。
私は自分の耳まで赤くなるのがわかる。

「大和さん、待って…。」

と言ってみるけど、スイッチが入った大和さんは
再び部屋に戻って、私をベッドに横たえる。

「や、大和さん!後にしましょう。」

真昼間っから、恥ずかしすぎませんか?と思ったけど、

「シマは平日早寝早起きだろ。早く始めないと、寝不足になるよ。」

と笑った声で言って、私の服を脱がせて行く。



いくらなんでも早すぎでしょう。


という文句は大和さんの唇に塞がれた。
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