東の空の金星
そういえば、この間の休みも…
シマが店で椅子をふたつ並べて、だらしなく足を伸ばして座って雑誌を開いたまま海を見ていた時、
つい、
「いつも同じ縞だな。気に入っているのか?」と聞くと、急に眉間にシワを寄せ、
「毎日違うボーダーを着ていますが、何か?」といった。
「…。」…毎日ちがう?
「私が同じ服を毎日来ていると?」
「…その服、好きなんだなって…」とモゴモゴ言うと、
「いいです。私は満足しているので…」とプイと横を向く。
マズイ。
「大和さんも同じブランドの服ばかりですよね。
おおかた、店の女の子に全部見立ててもらってるんでしよう。」
と更に機嫌の悪い口調。
なぜわかった?
…そして、オンナノコの服装はよくわからない。
「えーと、シマ、良く似合ってる。」
「…」
このまま、機嫌の悪いシマと一緒にいたくない。
ふくれっ面も悪くないが…
そんな事を言ったらまた、更に機嫌が悪くなるだろう。
俺は仕方なく奥の手を使うことにする。
「…俺は江ノ島でハンバーガー買って来ようかなと思っているんだが、シマも食べるか?」
とシマの好物を思い出してとりあえず言ってみる。
「チーズとアボカド!」と途端に機嫌が良くなる。
…単純なリスでよかった。
一日中シマの機嫌が悪いと、俺の心臓に悪い。
「オーケー。」と俺は帰って来たばかりだったけど、回れ右して玄関に向かった。
「やっぱり一緒に行きます。
…出来立て食べたいし。大和さんがご馳走してくれるんですよね。」とシマは嬉しそうに隣で靴を履く。
俺はついさっき、鎌倉の将太の店で蕎麦を食べたばかりだったけど…
ということを思い出す。
あの時、俺がものすごくホッとしたのはなぜだ?
まあ、いいか。
と俺は今もイルカショーの合間にシマの笑顔に笑いかけてみる。
今日もシマは縞模様のサマーセーターを着ている。
と楽しくなる。
俺は結構このシマシマのリスの笑顔を見るのが好きなようだ。
シマが店で椅子をふたつ並べて、だらしなく足を伸ばして座って雑誌を開いたまま海を見ていた時、
つい、
「いつも同じ縞だな。気に入っているのか?」と聞くと、急に眉間にシワを寄せ、
「毎日違うボーダーを着ていますが、何か?」といった。
「…。」…毎日ちがう?
「私が同じ服を毎日来ていると?」
「…その服、好きなんだなって…」とモゴモゴ言うと、
「いいです。私は満足しているので…」とプイと横を向く。
マズイ。
「大和さんも同じブランドの服ばかりですよね。
おおかた、店の女の子に全部見立ててもらってるんでしよう。」
と更に機嫌の悪い口調。
なぜわかった?
…そして、オンナノコの服装はよくわからない。
「えーと、シマ、良く似合ってる。」
「…」
このまま、機嫌の悪いシマと一緒にいたくない。
ふくれっ面も悪くないが…
そんな事を言ったらまた、更に機嫌が悪くなるだろう。
俺は仕方なく奥の手を使うことにする。
「…俺は江ノ島でハンバーガー買って来ようかなと思っているんだが、シマも食べるか?」
とシマの好物を思い出してとりあえず言ってみる。
「チーズとアボカド!」と途端に機嫌が良くなる。
…単純なリスでよかった。
一日中シマの機嫌が悪いと、俺の心臓に悪い。
「オーケー。」と俺は帰って来たばかりだったけど、回れ右して玄関に向かった。
「やっぱり一緒に行きます。
…出来立て食べたいし。大和さんがご馳走してくれるんですよね。」とシマは嬉しそうに隣で靴を履く。
俺はついさっき、鎌倉の将太の店で蕎麦を食べたばかりだったけど…
ということを思い出す。
あの時、俺がものすごくホッとしたのはなぜだ?
まあ、いいか。
と俺は今もイルカショーの合間にシマの笑顔に笑いかけてみる。
今日もシマは縞模様のサマーセーターを着ている。
と楽しくなる。
俺は結構このシマシマのリスの笑顔を見るのが好きなようだ。