東の空の金星
バイクで海岸沿いを走るがなかなかシマは見つからない。
荷物も持たずに出て行ったから、そんなに遠くへ行かないはずなのに…
シマと仲の良い、遥香ちゃんに思わず、電話をする。
「喧嘩した。」と俺が言うと、クスクス笑い。
「ウチには連絡はないですよ。その辺にいるんじゃないですか?
大和さんのところ以外に行くところなんかないでしょう。」と言った。
「俺は…桜子が忘れられないだろう。
それでも誰かを好きになっても良いのかな…」
「…いいに決まってます。
私は桜子に大和さんに好きな人ができたら背中を押すように言われてます。
きっと大和さんは悩むだろうからって。
後は相手の側の問題でしょ。
大和さんの決められることじゃない。
シマちゃんを女性として好きになったのならちゃんと言ってください。」
「な、なんで俺がシマを女として好きだって…」
「気づいてないのはシマちゃんぐらいのもんです。
私はずいぶんと前から気づいてたよ。
それにずいぶん前にも言ったでしょ。
シマちゃんは桜子といた大和さんを好なんだと思うって、
大和さんはシマちゃんの好きの意味を
友人とか家族としてって思ってたかもしれなけど…
それより、早く言わないと、いなくなっちゃうよ。
シマちゃん、
走るの速そうだし。」と笑う。
そうだな。
シマが俺を選ぶかどうかは
俺の決めることじゃない。
「…ありがとう。遥香ちゃん。」
俺はすっきりした気持ちで、電話を切って、
シマの行きそうな海岸沿いをもう一度、探すことにした。
荷物も持たずに出て行ったから、そんなに遠くへ行かないはずなのに…
シマと仲の良い、遥香ちゃんに思わず、電話をする。
「喧嘩した。」と俺が言うと、クスクス笑い。
「ウチには連絡はないですよ。その辺にいるんじゃないですか?
大和さんのところ以外に行くところなんかないでしょう。」と言った。
「俺は…桜子が忘れられないだろう。
それでも誰かを好きになっても良いのかな…」
「…いいに決まってます。
私は桜子に大和さんに好きな人ができたら背中を押すように言われてます。
きっと大和さんは悩むだろうからって。
後は相手の側の問題でしょ。
大和さんの決められることじゃない。
シマちゃんを女性として好きになったのならちゃんと言ってください。」
「な、なんで俺がシマを女として好きだって…」
「気づいてないのはシマちゃんぐらいのもんです。
私はずいぶんと前から気づいてたよ。
それにずいぶん前にも言ったでしょ。
シマちゃんは桜子といた大和さんを好なんだと思うって、
大和さんはシマちゃんの好きの意味を
友人とか家族としてって思ってたかもしれなけど…
それより、早く言わないと、いなくなっちゃうよ。
シマちゃん、
走るの速そうだし。」と笑う。
そうだな。
シマが俺を選ぶかどうかは
俺の決めることじゃない。
「…ありがとう。遥香ちゃん。」
俺はすっきりした気持ちで、電話を切って、
シマの行きそうな海岸沿いをもう一度、探すことにした。