東の空の金星
ハネムーンで授かった

俺たちの大切な小さな命はシマのお腹の中ですくすく育っていて、

産まれてくるのが待ち遠しい。

どちらに似た子どもが産まれてくるだろうか?


男女どちらが産まれてきてもいいように、

俺は名前をいくつも考えていて、

「名前をいくつ付けるつもりなんですか?
ミドルネームとかやめてくださいね。」

とシマに呆れられているけど、

俺は気にせず、お腹の中の子どもに話しかけている。



俺はシマに出会って新しい未来を捕まえた。

この未来を大切に出来るよう、

夜明けの東の空の金星に誓う。



来年、桜の咲く頃

俺たちの子どもは産まれてくる予定だ。


~おしまい。 ~

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