東の空の金星
鎌倉の山の上にある公園は見晴らしが良く、
所々に見える桜のピンクが春を告げている。
いつの間にか春になっていたんだ。そう思う。
缶コーヒーを買って、
ベンチで並んで飲む。
海で出会った時より、随分と距離が近い。
まあ、バイクにふたりで乗れば、
ピッタリと体を付けている事だしね…
こんな風に警戒しないで、
初めて会った男の人バイクに乗るなんて、
いったい私は
どうしちゃったんだろう…
…まあ、今日だけ大胆な自分を許そうか。
とコーヒーを飲んでいると、
「名前聞いていいかな?」と隣で声がする。
「…桜子。」と少しためらって言うと、
「…やっぱダメか。
じゃ、俺はサクライ。って事で。」と顔をしかめて微笑んだ。
…本名なんだけど
きっと嘘だって思われたかな…。
所々に見える桜のピンクが春を告げている。
いつの間にか春になっていたんだ。そう思う。
缶コーヒーを買って、
ベンチで並んで飲む。
海で出会った時より、随分と距離が近い。
まあ、バイクにふたりで乗れば、
ピッタリと体を付けている事だしね…
こんな風に警戒しないで、
初めて会った男の人バイクに乗るなんて、
いったい私は
どうしちゃったんだろう…
…まあ、今日だけ大胆な自分を許そうか。
とコーヒーを飲んでいると、
「名前聞いていいかな?」と隣で声がする。
「…桜子。」と少しためらって言うと、
「…やっぱダメか。
じゃ、俺はサクライ。って事で。」と顔をしかめて微笑んだ。
…本名なんだけど
きっと嘘だって思われたかな…。