東の空の金星
「あの朝、いなくなったのに?」と私は思わず、声が出る。
「やっぱり、誤解してたな。俺は喫煙室にタバコを吸いに行ってたんだ。
帰ってないよ。」と大きくため息を吐いた。
「一緒にいる間、タバコを我慢してたし、
会ったばかりなのに、ホテルに連れ込んじゃったから、
きっと、いっつもこんなことをしているんだろうって思われてるんだろうなって、
どんなに抱いても名前も教えてくれなかったし…
朝、目が覚めたら、無性にタバコが吸いたくなって、
君はぐっすり眠ってたから、起きないだろう。ってそう思った。」
と私に両手をしっかり握って椅子に座らせてから、ヤマトも前に座って
真っ直ぐに私を見つめて、真剣に話し始めた。
「念のためにベッドサイドにメモも置いた。タバコを吸いに行くって。
スマホの電話番号も書いた。
でも、タバコを吸いながら
これからどうやって口説こうって、散々考えてから部屋に戻ったら、
君はベッドにいなかった。
俺はあの時、タバコなんて吸いに出なければって
何度も後悔した。」
私は彼の言葉を聞きながら横に首を振った。
…私はメモに気づかなかった。
「やっぱり、誤解してたな。俺は喫煙室にタバコを吸いに行ってたんだ。
帰ってないよ。」と大きくため息を吐いた。
「一緒にいる間、タバコを我慢してたし、
会ったばかりなのに、ホテルに連れ込んじゃったから、
きっと、いっつもこんなことをしているんだろうって思われてるんだろうなって、
どんなに抱いても名前も教えてくれなかったし…
朝、目が覚めたら、無性にタバコが吸いたくなって、
君はぐっすり眠ってたから、起きないだろう。ってそう思った。」
と私に両手をしっかり握って椅子に座らせてから、ヤマトも前に座って
真っ直ぐに私を見つめて、真剣に話し始めた。
「念のためにベッドサイドにメモも置いた。タバコを吸いに行くって。
スマホの電話番号も書いた。
でも、タバコを吸いながら
これからどうやって口説こうって、散々考えてから部屋に戻ったら、
君はベッドにいなかった。
俺はあの時、タバコなんて吸いに出なければって
何度も後悔した。」
私は彼の言葉を聞きながら横に首を振った。
…私はメモに気づかなかった。