東の空の金星
エピローグ。
その日は桜のトンネルをくぐった後、
ヤマトは私に相談なしに
1年前に泊まったホテルの駐車場にバイクを入れた。
「前回の続き。今度は逃さない。」
と微笑んで、私の手を取るヤマトを止めることは出来なかった。
まあ、私も微笑み返しちゃったしね…。
その夜も何度も私の名前を呼ぶ彼の腕の中で、
出なくなるほど声を出して、甘い汗をかき、
深い快楽の海にふたりで沈み込む。
私は疲れてそのまま眠ってしまったけど、
彼が髪や頬にそっと触れているのを時折感じていた。
翌朝、目を覚ましても彼はちゃんと私の体に腕を巻きつけたまま、
隣でぐっすり眠っていた。
まあ、彼の話を100パーセント信じるなら、
1年前にも『ちゃんと居た』って事になる。
「なんで俺が地元でそんなに悪い事をするわけ?
噂にでもなったら、困るだろう
ずっと住んでるんだから…
本当に好きじゃなきゃ、
知り合いのいる蕎麦屋にだって連れていかないだろう。
ちょっと考えれば分かりそうなもんじゃん。」
とブツブツ言って居たので、私が不機嫌な顔を見せると、
「いや、桜子はちっとも悪くない。
悪いのは俺だ。
あの時、理性が欲望に勝ってれば、
仲良く夕飯を食いながら、お互いのことを知るチャンスはいくらでもあって、
とっくに付き合っていたのかもしれない…」
と1人で反省したりして面白い。
ヤマトは私に相談なしに
1年前に泊まったホテルの駐車場にバイクを入れた。
「前回の続き。今度は逃さない。」
と微笑んで、私の手を取るヤマトを止めることは出来なかった。
まあ、私も微笑み返しちゃったしね…。
その夜も何度も私の名前を呼ぶ彼の腕の中で、
出なくなるほど声を出して、甘い汗をかき、
深い快楽の海にふたりで沈み込む。
私は疲れてそのまま眠ってしまったけど、
彼が髪や頬にそっと触れているのを時折感じていた。
翌朝、目を覚ましても彼はちゃんと私の体に腕を巻きつけたまま、
隣でぐっすり眠っていた。
まあ、彼の話を100パーセント信じるなら、
1年前にも『ちゃんと居た』って事になる。
「なんで俺が地元でそんなに悪い事をするわけ?
噂にでもなったら、困るだろう
ずっと住んでるんだから…
本当に好きじゃなきゃ、
知り合いのいる蕎麦屋にだって連れていかないだろう。
ちょっと考えれば分かりそうなもんじゃん。」
とブツブツ言って居たので、私が不機嫌な顔を見せると、
「いや、桜子はちっとも悪くない。
悪いのは俺だ。
あの時、理性が欲望に勝ってれば、
仲良く夕飯を食いながら、お互いのことを知るチャンスはいくらでもあって、
とっくに付き合っていたのかもしれない…」
と1人で反省したりして面白い。