東の空の金星
翌年、春。

桜の花が咲く中、

私はヤマトの妻になった。



2度目に出会ってから
半年後には指輪を出してプロポーズし、
結婚式場を予約し、
すぐに両親に挨拶にやって来た。

結構、お坊ちゃんのヤマトとの結婚式や披露宴は
色々と打ち合わせや、準備が大変で
私は一旦仕事を辞めることに決めて、
その年の秋には
結婚後に一緒に住む事になったヤマトのマンションに引っ越しした。

何だかものすごく忙しい。

ちょっと強引なヤマトの手際の良さに驚くけれど、
会えなかった1年間に色々と考えていたようで、
私に出会うことができたら、
かならず、妻にしようと思っていたらしい。


…私も愛しているのでいいんですけど…



私を大きな手でぎゅっと抱きしめ、

愛してる。

と囁くヤマトに私は押されっぱなしだ。



今年も桜は美しく咲いている。

結婚式の翌日、

ヤマトに抱きついて

オートバイで通り抜けながら、

私は桜のトンネルを見上げている。




来年も、その次の年も、

これからずっと、この桜を見上げながら

私はここで出会った愛する人と

一緒に寄り添って生きていく予定だ。

~ fin ~
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