東の空の金星
「今日はこれからどうするんですか?」

と食後のお茶を飲みながら、芳江さんに聞かれ、

「また、ゴロゴロします。」と私が言って

「仕事かな。」とオーナーも笑う。

芳江さんは大きなため息をつき

「2人とも、お天気もいいんですから、外に出なさい。
ここは私が片付けて、帰ります。
用意しなさい。」

ええっ!?と私とオーナーは声を上げる。

「早く用意してください。」と芳江さんは機嫌の悪い顔をする。

このまま家にいるとお小言決定だ。


私とオーナーはそれぞれノロノロ立ち上がり、

出かける用意をした。


用意が終わって行ってきます。と芳江さんに言って玄関に行くと、

オーナーがスニーカーを出して履いている。

ブルーのボタンダウンのシャツにブラックデニム。

いつもは高価そうなスーツを着ているけど、

案外カジュアルな服装も似合う。

と思いながら、私も玄関に降りて、スニーカーを履いた
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