東の空の金星
「大和さん、なんでまたビール飲んじゃったんですか?車なら涼しいのに…」

「シマも予定があるって、言えよ。」

「だって、芳江さんに追求されたら、嘘がばれちゃうでしょ。」

と口喧嘩をしながら、江ノ電の駅に入る。

「今日はどこ行く?」と聞かれ、

「とりあえず、冷房効いたところ。」と言いながら、考え込む。

「かますい」

「なんですか?」

「鎌倉水族館。」

「涼しそうですね。そこ、行きましょう。」

「じや、そうするか…」


となぜかまた、ふたりで出かける事になっているけど、まあ、いいか。

そう、うるさい男じゃないから、
のんびりできるだろう。と

そう、自分に言い訳をしておく。
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