東の空の金星
私と三島先生はカフェに入って向かい合って座る。
違和感。
いつもは先生がカウンターに座って私が立っているのに
今日はサンドイッチとパフェを挟んで座っている。
「今日はピンクの口紅なんだね。セーターも可愛い。
得しちゃったな。普段のシマちゃんに偶然会えて。」とニコニコと私の顔を見る。
大和さんは化粧が濃い。っていってたんだけどねえ。
やっぱり、三島先生は女の子のことをよく見て褒めてくれるんだな。
「シマちゃん。藤原さんはやめて、僕にしておきなよ。」
「急になんですか?」
「だって、シマちゃんって、藤原さんが好きなんでしょう?」
「ち、違いますよ!」
「違ってないとおもうけどなあ。
いつまでも、あの家を出ていかないのは藤原さんのそばにいたいからなんじゃないの?違う?」
「あ、あそこは眺めが良くて、ご飯も作ってもらえるし…」
「でも、お手伝いさんは口うるさいし、
オーナーは君のプライベートにまで口を出して来る。
絶対窮屈なはずだ。
本格的なパン屋じゃないあの場所に理由もなく
ずっといるはずがないって、
僕はおもうんだけどねえ。
だって、その気になれば、どんなところでも働けるのに…」
と私の顔をまっすぐに見た。
違和感。
いつもは先生がカウンターに座って私が立っているのに
今日はサンドイッチとパフェを挟んで座っている。
「今日はピンクの口紅なんだね。セーターも可愛い。
得しちゃったな。普段のシマちゃんに偶然会えて。」とニコニコと私の顔を見る。
大和さんは化粧が濃い。っていってたんだけどねえ。
やっぱり、三島先生は女の子のことをよく見て褒めてくれるんだな。
「シマちゃん。藤原さんはやめて、僕にしておきなよ。」
「急になんですか?」
「だって、シマちゃんって、藤原さんが好きなんでしょう?」
「ち、違いますよ!」
「違ってないとおもうけどなあ。
いつまでも、あの家を出ていかないのは藤原さんのそばにいたいからなんじゃないの?違う?」
「あ、あそこは眺めが良くて、ご飯も作ってもらえるし…」
「でも、お手伝いさんは口うるさいし、
オーナーは君のプライベートにまで口を出して来る。
絶対窮屈なはずだ。
本格的なパン屋じゃないあの場所に理由もなく
ずっといるはずがないって、
僕はおもうんだけどねえ。
だって、その気になれば、どんなところでも働けるのに…」
と私の顔をまっすぐに見た。