恋人未満のルームメイト(大きな河の流れるまちで。リメイク版)
みんなの座るレジャーシートにたどり着いた時は、もう、花火大会も終盤だった。
大きな花火が、続けて上がる。
「綺麗ね、」
と上を向いたまま、隣のリュウに話しかける。
今夜の花火を忘れないようにしようと思う。
リュウと見る最後の花火かもしれないから…。
花火が終わった帰り道。
リュウは用がある。と言って、
菅原先生に私を送ってくれるよう、頼んで途中でいなくなった。
菅原先生は黙ったまま、横をゆっくり歩く。
マンションに着いて部屋の前まで送ってくれる。
そして、やっと、口を開く。
「珍しいね。ぼくにナナコちゃんを預けるなんて、
…いつも2人きりにしないように邪魔してくるのに。」と微笑んだ。
「そう?」と、菅原先生の顔を見上げる。
「そう。相変わらず、ナナコちゃんは鈍いんだな。」と、外を向いて、
「浴衣似合ってるよ。ますます、好きになりそうだけど…」と、菅原先生は私の手を包むように握って、
「…ナナコちゃんは、リュウ先生が好きになったんだね。」と決心したように口にした。
大きな花火が、続けて上がる。
「綺麗ね、」
と上を向いたまま、隣のリュウに話しかける。
今夜の花火を忘れないようにしようと思う。
リュウと見る最後の花火かもしれないから…。
花火が終わった帰り道。
リュウは用がある。と言って、
菅原先生に私を送ってくれるよう、頼んで途中でいなくなった。
菅原先生は黙ったまま、横をゆっくり歩く。
マンションに着いて部屋の前まで送ってくれる。
そして、やっと、口を開く。
「珍しいね。ぼくにナナコちゃんを預けるなんて、
…いつも2人きりにしないように邪魔してくるのに。」と微笑んだ。
「そう?」と、菅原先生の顔を見上げる。
「そう。相変わらず、ナナコちゃんは鈍いんだな。」と、外を向いて、
「浴衣似合ってるよ。ますます、好きになりそうだけど…」と、菅原先生は私の手を包むように握って、
「…ナナコちゃんは、リュウ先生が好きになったんだね。」と決心したように口にした。