恋人未満のルームメイト(大きな河の流れるまちで。リメイク版)
第4章 おわりとはじまり。

ふたりの気持ち。

月曜の朝に戻ったリュウはいつも通りで、私を安心させた。

朝のスムージーに、朝の散歩、
私を急き立てて、仕事に行かせる。

ただ、少しだけ離れて立つようになった、

キッチンで並んでいてもぶつかる事がなくなったし、
ソファーに座ってもだらしなく寄りかかってこない。
まるで、訓練所から帰りたてのレオみたいだ。
少しだけ、お行儀が良く、よそよそしい。

まあ、レオはそんな事は長くは続かなかったけど。

リュウはどうだろう?


9月に入って、2週目に入った。
リュウは更に無口になって考えこむ時間が増えていく。

どうしよう。

私の溜息に、目ざとく美波が気づく。
「どうしたの?溜息なんかついて…今日は飲みに行く?」と言って笑う。

「お願いします」というと、

「へー、私の誘いに乗るなんて、珍しい。任せなさい。」と笑った。
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