恋人未満のルームメイト(大きな河の流れるまちで。リメイク版)
リュウは私の腕を乱暴につかんだまま外に出た。
店の前には深い紺色のよく見るエンブレムの外国車が止まっている。
「乗って」とリュウがキイを開けてうながす。
「…リュウ、車持ってたんだ」と呟くと
「おまえ、修一のことがあってから、クルマ嫌いだろ 。
だから、持って来なかった…」と困った顔をしている。
そうかな?
たぶん自分で運転するのが怖くなっただけで、
タクシーや、友達が運転する車には乗っているんだけど…
「乗れるよ。大丈夫 。話があってわざわざ来たんでしょう。」とあっさり前の座席に座ると
「そっか、昔は車使ってたのに、わざわざ自転車乗ってるからさ…誤解してたな。」
と頭をゴシゴシと掻いている。
「…でも、運転は怖くてできなかも」と運転席に座ったリュウに言うと、
「別にしなくていいよ、おまえの運転トロそうだし…」
と私の瞳を覗き込んでから、車のエンジンをかけた。
店の前には深い紺色のよく見るエンブレムの外国車が止まっている。
「乗って」とリュウがキイを開けてうながす。
「…リュウ、車持ってたんだ」と呟くと
「おまえ、修一のことがあってから、クルマ嫌いだろ 。
だから、持って来なかった…」と困った顔をしている。
そうかな?
たぶん自分で運転するのが怖くなっただけで、
タクシーや、友達が運転する車には乗っているんだけど…
「乗れるよ。大丈夫 。話があってわざわざ来たんでしょう。」とあっさり前の座席に座ると
「そっか、昔は車使ってたのに、わざわざ自転車乗ってるからさ…誤解してたな。」
と頭をゴシゴシと掻いている。
「…でも、運転は怖くてできなかも」と運転席に座ったリュウに言うと、
「別にしなくていいよ、おまえの運転トロそうだし…」
と私の瞳を覗き込んでから、車のエンジンをかけた。