恋人未満のルームメイト(大きな河の流れるまちで。リメイク版)
「いっ、言わない、言わないけど、」私の言葉を遮り、

「却下」
と、自分もシャツを脱ぎ捨て、私の上に覆いかぶさって、
アッサリとブラジャーのホックも外し、
片方の胸の膨らみを掌で包んで柔らかく動かし、
もう片方の色ずいた部分を唇で覆って、舌で舐めあげてきた。

何度も往復して先を尖らせる。

私はおもわず、声が漏れ、恥ずかしくなってリュウを見上げる。

リュウは満足そうに微笑んで反対側の胸にも、唇をつけて、先端を尖らせる。

そして、
「感じる?ナナコ?」と私の瞳をじっとみつめながら、真面目な顔で聞いた。
私は火を噴きそうになる顔のまま、頷く。

ええ、感じていますとも、お腹の奥がジンジンするくらい。


「俺もすごく感じる、ナナコの唇も、揺れる睫毛も、おっぱいも…全部。
凄く興奮する。
このまま、全部俺のものにしたい。でもさ、」と続ける
「ナナコは俺にもう少し待って欲しいと思ってる…だろ?」

リュウは、はああーと溜息を漏らし、私の胸に額をつけた。


「ごめん」と私は小さな声で言い、顔を上げないリュウに話す。

「わたしね、リュウが好きな気持ちにずっと気がついてた。
リュウに約束している人がいるかもしれないって、思ったけど、どんどん好きになっていったの。
だけど、きちんと修一にさよならって言ってからじゃないと
リュウに自分の気持ちを伝えられないとも思ってた。
私ね、修一が死んで、すごく悲しかった。
また、人を好きになって、失ったらって思うと、怖かった。
それでも、また、リュウを好きになってた。
きっと、ひとは大切なものを失った時、
たくさんたくさん泣いて、前を 向けるように出来ているんだと
やっと、解ったの。
患者さんの家族にもそう言ってきたけど、
やっと、自分の事として理解できたの。」
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